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「不動産詐欺」とは、関係書類の偽造や所有者(売主)へのなりすまし(替え玉)によって不動産の売買代金を騙し取る犯罪である。不動産詐欺をはたらく者は時に「地面師」と呼ばれる。

昨今の様な経済状況の下では不動産詐欺が増加すると言われている。
では、この様な地面師の被害に会わないためにはどのような注意が必要だろうか?

偽造技術が進んでいる現在、書面だけで詐欺を見破り事前に防ぐことは非常に難しくなって来ている。取引の経緯を含めた全体的な流れ、状況から、「怪しい」取引を嗅ぎ取れるかどうかが詐欺事件を未然に防げるか否かの鍵となっている。
具体的には次の様な要素を含んだ取引が、詐欺事件を疑うべき「怪しい取引」であるといえる。

1. きれいな物件=担保や差押等が付いていない物件…偽造やなりすまし等の手間が少ないため。
2. 売り急いでいる案件…調査に時間をかけられない様にするため。
3. 価格が安いなど条件の良すぎる案件…買い意欲を高め、怪しがられる余地を少なくするため。
4. 所有者が居住していない物件、遠方に住んでいる物件…替え玉を使いやすくするため。
5. 売主の代理人が動いている物件…4と同じ目的。

もちろん仲介業者等の関係者の信頼性や売買に至った経緯にも注意を払う必要がある。
以上は偽造権利書等を用いた典型的な詐欺事件であるが、このほかにも事件性を孕んだ取引というのは枚挙にいとまがない。それに関してはまた次回以降に…。




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